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Xbox開発者が4500年前のイースト菌でパンを作ることに成功 お味は…?

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Point

■アメリカの物理学者が、4500年前のイースト菌を使ってパンを作る

■イースト菌は美術館に保存されていた古代エジプトの陶器から抽出したとのこと

■使用する穀物や大麦も古代エジプト人がパン作りに用いていたものと同じ種類を用意している

Xboxだけでなく、いにしえのパンも生み出してしまったようです。

Xboxの生みの親であるアメリカの物理学者シェーマス・ブラックリー氏が、8月5日自身のTwitter上で「4500年前のイースト菌でパン作りに成功した」とつぶやき話題を呼んでいます。

現代で食されている発酵型のパンが誕生したのは紀元前4500年〜3000年頃の古代エジプトでのこと。ブラックリー氏はその当時のパンを忠実に再現するため、なんとエジプトの遺跡で出土した陶器の中に保存されているイースト菌を抽出して使ったそうです。夏の自由研究にしては大人のパワーが本気すぎる…。

イースト菌抽出からパン焼成までの詳しいプロセスは、ブラックリー氏のTwitterで公開されています。

美術館のエジプト陶器からイースト菌摘出

古代エジプトのパンを作るにはまず、当時使われていたものと同じ大麦や穀物が必要でした。これは現代でも一部で使われているため、比較的簡単に入手できたようです。

ところが問題は古代エジプトのイースト菌を手に入れることでした。

パンに風味や膨らみを与えるイースト菌は現代のスーパーでも売られていますが、すべてバイオエンジニアリングで人工的に加工されたものです。

そうではなく、ブラックリー氏はあくまでも古代エジプトで使われていたイースト菌にこだわりました。そこで思いついたのが、美術館に保管されている古代エジプトの陶器からイースト菌を抽出するという大胆な作戦だったのです。

ブラックリー氏と研究チームは、ボストン美術館とピーボディ考古学・民族学博物館(ハーバード大学)に協力を要請し、エジプトの陶器を使用させてもらいました。

研究チームによると、粘土質の陶器に空いている小さな穴の中には無数のイースト菌が閉じ込められ、保存されているとのこと。その穴に水を注ぎ込んで外に出すことで、貴重な陶器を傷つけることなくイースト菌を抽出することに成功しています。

いざ、古代エジプトのパン作り

そしてラボ内に持ち帰ったサンプルを使って、ついにパン作り開始です。

雑菌混入を避けるため、無菌状態のキッチンを使用し、用意した大麦や穀物を粉状に挽いて圧力釜にかけます。そこに抽出した液体状のイースト菌を加えて、パン生地として使えるようになるまで1週間待機しました。

そうして出来上がった小麦粉に、水とオリーブオイルを加えてこね続け、発酵の段階では見事なまでに生地を膨らますことに成功しています。焼く前にはパン表面にヒエログリフを施すという余裕も見せました。

そして焼きあがったパンは「現代のパンよりも甘く、高級な香りが漂い、驚くほど美味だった」と話しています。ブラックリー氏は「4500年間も経っているのでイースト菌に他の雑菌が混入している可能性もあるが、限りなく古代エジプトのパンに近いものが出来ただろう」と満足気です。


中々ここまで準備するのは一般人には難しいですが、4500年前の味を一口味わってみたいものです。

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reference: vice, standard / written by くらのすけ