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18歳の天才少年がグーグルサイエンスフェア優勝 マイクロプラスチック除去技術で

天才少年ことフェレイラさん。良い笑顔 / Credit: Google Science Fair

Point

■18歳の少年が、水中のマイクロプラスチックを効果的に抽出する技術の開発により、グーグル・サイエンス・フェア 2019で優勝

■油と磁鉄鉱の粉から作った磁性流体が水中のマイクロプラスチックと結びつくので、それを磁石で吸着するという仕組み

■この技術を使えば、マイクロプラスチックの水路や海への到達自体を防げる可能性も

天は二物も三物も与えるようです。

グーグルが毎年行っている「グーグル・サイエンス・フェア」は、13〜18歳の学生が自らが開発した実験とその結果を審査員の前で発表する大会です。

2019年の優勝に輝いたのは、水中に含まれるマイクロプラスチックを効果的に抽出する技術を開発した、アイルランド出身の18歳の少年でした。

少年の名はフィオン・フェレイラさん。実は彼、すごいのは今回だけではありません。地元ではプラネタリウムの学芸員を務め、3ヶ国語を自由に操り、サイエンスフェアでは12回の受賞経験を持っています。極めつけはマサチューセッツ工科大学によって、彼の名前にちなんで小惑星の名前が付けられたことがある、漫画のような経歴の持ち主です。

磁性流体と結びついたマイクロプラスチックを磁石が吸着

マイクロプラスチックとは、直径5ナノメートル未満のプラスチックの粒のことで、廃水処理によるろ過やスクリーニングでは除去できないものを指します。角質除去タイプの石鹸、シャワージェル、フェイシャルスクラブなどに頻繁に含まれ、洗濯によって衣類繊維から流出することもあります。

マイクロプラスチックはやがて水路へ流れ込み、ろ過によって取り除くことは実質的に不可能になります。小さな魚は海へ流出したプラスチックを食べ、より大きな魚はこれらの小さな魚を餌とします。大きな魚の体内でマイクロプラスチックは徐々に濃縮され、ゆくゆくはそれを人間が口にします。

Credit: Fionn Ferreira

フェレイラさんは、油と磁鉄鉱の粉を組み合わせることで磁性流体(流体でありながら、磁性を帯び、砂鉄のように磁石に吸い寄せられる性質を持つ機能性流体の一つ)を作り、それを、マイクロプラスチックを含む水の中に入れました。

これにより、マイクロプラスチックが磁性流体と結びつきます。磁石を使ってそれを取り除くと…後には水だけが残るという仕組みです。動画では、磁石が見事に磁性流体と結びついたマイクロプラスチックを吸着する様子を確認することができます。

1,000回のテストの結果、この方法で、水中に含まれるあらゆる種類のマイクロプラスチックを平均87%の除去率で取り除けることが示されました。

中でも効果が高かったのは、洗濯機から出る排水。これには、除去がもっとも難しいとされているポリプロピレン・プラスチックが含まれています。

水路や海へ到達する前に除去が可能に?

フェレイラさんは今後、この技術をスケールアップして、廃水処理施設での実用化につなげたいと考えているようです。

この技術を使えば、マイクロプラスチックの水路や海への到達自体を防げるでしょう。まずはマイクロプラスチックの使用そのものを減らすことが理想的ですが、この方法によってマイクロプラスチックが魚の口に入る前にそれを除去できるようになれば、新しい解決策の1つになるはずです。

Credit: Fionn Ferreira

私たちの子や孫たちが生きる向こう数百年に想いを馳せる時、「これから地球はどうなってしまうのだろう?」という不安がいつも頭によぎりますが、環境問題に果敢に取り組む新しい芽が確実に育ちつつあることに勇気を与えられます。

今後、フェレイラさんのような若い研究者たちが世の中にどんな革新をもたらすのか、要注目ですね。

フェレイラさんのウェブサイトはこちら↓
https://www.fionnferreira.com/

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reference: forbes / written by まりえってぃ