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謎多きミタンニ王国の「宮殿」が突如出現 チグリス川のほとり

Credit: University of Tübingen, eScience Center, Kurdistan Archaeology Organisation

Point

■チグリス川の東岸で、紀元前1500〜1300年頃に存在したミタンニ王国の宮殿跡が発見された

■昨年の激しい干ばつの影響で水位が大きく下がったことで遺跡が出現した

■ミタンニ王国に関する情報の多くは従来、近隣都市からの情報源に依存してきたため、今回の発見は意義深い

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青銅器時代に存在したと推定されるミタンニ王国の宮殿の跡が、チグリス川のほとりで見つかった。

ミタンニ王国は、紀元前1500〜1300年頃に、メソポタミア北部とシリアの一帯を治めていたとされているが、その詳細は分かっていない。

Credit: University of Tübingen, Kurdistan Archaeology Organisation

激しい干ばつで川の中から遺跡が出現

遺跡が見つかったのは、クルド人自治区にあるMosul Damという溜池近くのKemuneという場所だ。

この近辺は、10年近くにわたってクルド人とドイツ人の考古学者から成るチームが発掘を続けていた場所だ。それが昨年の激しい干ばつの影響で水位が大きく下がり、遺跡が姿を現したのだ。

掘り起こされたのは、厚さ2メートルにもなる内壁、しっくい構造、鮮やかな色に保たれたままの壁画など様々。

紀元前2世紀頃の古代中近東においては、壁画は宮殿が持つ特徴の1つだ。また、床板に使われた焼成れんがや、彫刻が施された泥でできた板も見つかっている。

壁画の断片 / Credit: University of Tübingen, Kurdistan Archaeology Organisation

考古学チームは、宮殿はもともと、谷を見下ろす高い丘の上(チグリス川がかつて存在した場所の東岸から20メートルの地点)に作られた、泥れんが造りの巨大な造成地の上に立っていたと分析している。

ミタンニ王国そのものの遺跡発見で謎の解明に期待高まる

この場所では、文字が刻まれた板が過去にも見つかっており、これまでの解読では、この場所には紀元前1800年頃から400年ほど続いた古代都市Zakhikuが存在したと考えられてきた。この都市の存在が本当なのかも、発掘された異物から明らかにされるかもしれない。

チームは、「ミタンニ王国の政治・経済・興亡・歴史をさらに解明したい」と期待を膨らませている。

これまでミタンニ王国に関する情報の多くは、シリアのテル・ブラクアララハといった近隣都市からの情報源に依存してきた。その意味で、今回ミタンニ王国そのものの遺跡が発見されたことの意義は大きい。

造成地の跡 / Credit: University of Tübingen, Kurdistan Archaeology Organisation

婚姻記録などの古書物によると、ミタンニの王族はエジプトのファラオとも交流があったようである。

首都さえもまだ特定されていないミステリアスな王国…。現在遺跡は再び水の中に沈んでしまったようだ。次にいつ姿を見せるかもわかっていない。

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reference: sciencealert / written by まりえってぃ

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