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神秘的に輝くクマムシのキモいお腹

Credit:Marine Microfauna

Point

■お腹の中がキラキラ光る不思議なクマムシの顕微鏡動画

■これは位相差観察法という透明な標本を観察するテクニックによって顕微鏡撮影されたものだ

■クマムシのお腹がキラキラ光る理由は、アラゴナイトという鉱物を飲み込んだためではないかと考えられている

俺の胃袋は宇宙だ!

と、言わんばかりに銀河のようにきらめくお腹のクマムシが顕微鏡で撮影された。

なんで、こんなキラキラ輝いているのだろうか?

もっとも高い可能性はアラゴナイトという鉱物を食べてしまったためではないかと言われている。

そもそもクマムシはいろいろと謎の多い生き物なので、何をやらかしても不思議はない。

このクマムシの動画は、スペインの生物学者のRafaelMartín-Ledo氏により顕微鏡で撮影されたもので、同氏のTwitter上で公開されている。

世界最強生物 クマムシ

SEM image of Milnesium tardigradum in active state - journal.pone.0045682.g001-2

一般的に「クマムシ」は単体の生物種の様に呼ばれているが、実際は緩歩動物と呼ばれる1000種類近くいる微生物の総称だ。

緩歩動物はずんぐりした体に4対8本の脚をもった微生物で、ゆっくり歩く姿はクマに似ている。

彼らはとてつもなく高い生命力を持っており、乾眠と呼ばれる状態になると、真空でも7万5千気圧の高圧でも、151℃の高温でも絶対零度の極寒でも、死ぬことがない。さらには、高線量の放射線の照射を受けても耐えることができる

また、乾眠の状態なら100年以上経過していても水をかければ復活したという記録もある。

クマムシ博士こと堀川大樹氏のツイート。乾眠状態のクマムシは吸水によって復活する。

彼らの高い生存能力は、宇宙空間を渡るためではないかという考え方もあり、実際宇宙を旅して地球にやってきたエイリアンという説もある。実際、真空や極寒、放射線などへの耐性どう考えても宇宙空間用と想像してしまう。

キラキラ輝くお腹の理由

今回撮影されたクマムシのお腹の中でキラキラ輝く光の正体だが、これは海洋微生物の研究家からはアラゴナイトという鉱石の結晶ではないかと言われている。

アラゴナイトは、日本ではアラレ石と呼ばれている炭酸カルシウムの鉱物の一種だ。一般的にはパワーストーンとして知られている。

クマムシの中できらめく光の正体をアラゴナイトと指摘しているツイート。左の写真がアラゴナイトの結晶だ。

こうした主張の根拠となるのは、彼らの独特の口にある。

クマムシの口には、一対のチューブ状の牙があり、彼らはこれを線虫などの体に突き立てて体液を吸って生活しているのだが、このクマムシの牙はアラゴナイトでできているのだ。

彼らは時々脱皮を行うが、その際牙も再成長させる。この脱皮の際古い牙を飲み込んでしまうのかもしれないというのだ。キラキラ光るお腹の鉱物は、彼らの口を自分で飲み込んだせいなのかもしれない。

研究者たちも首をひねるへんてこな生き物。それがクマムシなので、彼らがどんなおかしなことをしても、研究者たちは別段奇妙には思わないという。

彼らがときどき自分の口の一部を飲み込んでしまい、それによってお腹を光らせたとしても、放射線にも耐える彼らの奇妙な生態に比べれば、それは些細な問題のようだ。

reference:livescience,horikawad/ written by KAIN