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狐が化ける様子を描いた珍しい一枚 「百器徒然袋」より「化けの皮衣」





江戸時代の絵師、鳥山石燕の「百器徒然袋」にて紹介されている妖怪。

もっとも、鳥山石燕も一つの独立した妖怪と言うよりも、化け狐の一形態として紹介しているようだ。

絵に添えられた文には、「唐土の三千年を経た狐」が藻を被って北斗に祈り、美女に化けたという一節が書かれている。これは言うまでもなく、中国、インドとアジアを股に掛けて大暴れした九尾の狐の伝説を元にしたものである。




このように、当時は「狐は化けるために特定の行動をとる」と考えられていたようで、挿し絵でも狐が全身に藻をまとい、美女に変身しようとする様子が描かれている。

今は変身途中なのか、よく見ると手が狐のままだったり、裾から狐のしっぽがはみ出している様子が見て取れる。

足元に川が流れているのは、変身した姿を水に映して確認しているという描写だろうか。現代の擬人化イラストにも似た所がある、ユーモラスな一コマだといえるだろう。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©百鬼徒然袋 3巻. [1]