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海外で「5時のチャイム」を流す日本の防災無線が話題に X JAPANを流す自治体も… 

Credit: JOHN STEELE / ALAMY

Point

■日本には各自治体に大音量のスピーカーが設置されており、それが災害時の「防災無線」としての役割を果たしている

■そのテスト方法はユニークであり、民謡やご当地のメロディを決まった時間に流すことで音をチェックしている

■なかにはユニークなメロディを流す自治体もあり、防災無線は日本の「文化」として根付いている

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「平和大国」として名高い日本だが、大きな自然災害による被害に多く見舞われてきた国でもある。

国土全体が環太平洋火山帯に位置していることから地震が多く、さらには近年、大型の台風や集中豪雨による被害も後を絶たない。

そうした理由から日本の多くの自治体には、街中に音声が響き渡るスピーカーが設置されており、住民たちに差し迫った災害の危機や、緊急の案内ができるような体制が整えられている。

この日本独特のスピーカー放送の役割が、海外の人々にはとてもユニークにうつるようで、その詳細が海外メディア「atlasobscura」で取り上げられていた。

「X JAPAN」を流す自治体も

こうした仕組みは市町村防災行政無線、いわゆる「防災無線」として知られているものであり、これによって救われた命もこれまで多くあったことだろう。

そしてこの防災無線は、とてもユニークな方法でテストされていることをご存じだろうか?

防災無線がしっかり市民に行き渡るかどうかをチェックするもの、それは「5時のチャイム」だ。

それも単に、毎日午後5時に味気ないクラクションを鳴らすわけではない。その代わりに民謡やご当地のメロディを流すことで、日本の自治体は退屈なテストを風情あるものへと昇華させているのだ。

市民の神経を逆なでしないため、メロディには優しい30~60秒のものが選ばれることが多い。その代表格が、音楽の授業でも習う「夕焼け小焼け」だ。

中にはユニークなメロディを流す自治体もあり、千葉県館山市ではなんとX JAPANの「Forever Love」が、夕方5時の街を彩る。これはリーダーのYOSHIKIが館山市出身であるといった理由から、市民有志の活動によって実現したものであるとのことだ。

良くも悪くも「地域に根づく」存在

またこのチャイムは、大人にとっては非公式な「終業」の合図であり、子どもにとっては非公式な「帰宅」の合図としても機能しており、ときに街のイベントについても防災無線によってリマインドされる。

さらに、より小さな市町村であれば、赤ちゃんの誕生や訃報についても防災無線を通じてアナウンスされることがあるようだ。

とはいえ、防災無線は何と言っても文字通り「防災」がメインの仕事だ。2011年の東日本大震災の際に、市民がスマートフォンなどで撮影した映像には、防災無線からの避難を誘導する声がはっきりと聞こえていた。

Credit: TOHOKU PHOTOGRAPHY / ALAMY

しかし、このシステムには問題もある。東日本大震災の際には、そんな深刻な被害が出るはずがないとたかをくくって、防災無線の声を無視した人々が被害に遭ったケースもあるようだ。

また、住居の場所によっては「騒音」による被害を訴える人もいる。およそ85デシベルの音を出す防災無線は、スピーカーから50メートル離れた場所では「15メートル先を走る貨物列車」と同程度の騒音を発しているのだ。

そうした問題こそあれど、防災無線は今や日本に根づいた「文化」ともいえる、ユニークで役に立つ存在だ。そんな防災無線に感謝しつつ、今日は5時のメロディにゆっくりと耳を傾けてみてはいかがだろうか。

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reference: atlasobscura / written by なかしー

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