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恨みの念が織り込まれて動き出す?反物の妖怪「機尋」





機尋(はたひろ)は江戸時代の絵師、鳥山石燕の「今昔百鬼拾遺」にて紹介されている妖怪である。

壊れてしまった大きな機織り器に所々糸が切れたりしつつも編まれている途中の布がかけられているが、すでに編まれた布は長く延び、大きく波打ち蛇の姿となって鎌首をもたげているという様子が描かれている。

絵に添えられた文によると、機ひろはある女性の織りかけの反物が姿を変えたものだという。




この女性の夫は浮気者だったようで、一度家を出て帰らない夫に腹を立て、まだ反物が織りかけなのにも構わず女性は布を裁ち、機織り器を壊してしまった。

すると、絶たれた布は巨大な大蛇のような姿になって帰らない夫を捜して独りでに動き始めたのだそうだ。

帰ってこない夫に対する不満の念を抱きながら機織りを続けていたために、彼女の恨みの念が布に織り込まれてしまったのかもしれない。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©ウィキペディア 鳥山石燕『今昔百鬼拾遺』より「機尋」より