都市伝説・オカルト

山に出る通行遮断妖怪「チブスマ」、妖怪「フスマ」の亜種か?!





妖怪「チブスマ」とは、夕暮れどきに山間部に出没する交通遮断系妖怪。山口敏太郎流の解説を加えてみたいと思う。

人間の行く手に立ちふさがる妖怪で、大きさは縦と横それぞれ2メートルくらい、厚みはあまりない。色は薄いピンク色で向こう側が透けて見える。近くで見るとゼリーか寒天のような材質である。小刻みにブルブルと震え、生臭い匂いがするうえ、内部には人間のようなものが埋め込まれている。表面には血管のような赤い筋が走っている。地元では、入ってはいけない日に山に入ってしまった人間が閉じ込められていると言われている。

人間の通行を妨害する妖怪を筆者こと山口敏太郎は「交通遮断系妖怪」と呼んでいる。この手の妖怪は様々な種類がある。白い複数の狸が足元に絡みついて歩けなくする四国の妖怪「足まがり」、同じように犬のような小動物が足に絡みついて歩けなくなる中国地方の妖怪が「すねこすり」である。




有名なところでは、壁のようなものが立ちふさがるパタンもある。目の前に立ちふさがり歩けなくする福岡県や大分県の妖怪「ぬりかべ」や、道にぬーっとつき出る長崎県壱岐市の妖怪「ぬりぼう(塗坊)」等がある。

さらに道具を使って交通を妨害する「交通遮断系妖怪」もいる。筆者の故郷である徳島県では、36枚の蚊帳を吊って交通を妨害する「蚊帳吊り狸」が伝承されている。 また、愛知県佐久島に伝承されていた妖怪「布団かぶせ」は、布団をかぶせて窒息させるいたずらをする魔物である。。




人間の頭部を被ってしまって歩けなくする妖怪としては妖怪「ノブスマ」が想起される。モモンガやムササビのような姿をしており、人間の顔にしがみつき目や鼻を塞ぎ歩けなくしてしまう。似た名前の妖怪「フスマ」は、佐渡島の妖怪であり、頭部を被ってしまう。どんな刃物でも切ることができないが、一度でもお歯黒を染めた歯ならば噛み切ることができる。

今回取り上げた妖怪「チブスマ」は、「フスマ」と「ヌリカベ」の性質が混ざりあった亜種の妖怪ではないだろうか。なお、「山に入っていけない日に入山した人間が罰を受ける」という禁忌は、妖怪伝説としては正当な設定であり、なかなか渋いストーリー展開である。

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他にも現在アトラスで収集している現代妖怪は次のようなものがある。「八尺さま」「めかぁ猫」「むしゃくるさま」「口裂け女」「ミカサ」「テンポポ様」「挑戦ババア」「ゴム人間」「コイヌマ様」「笑い女」「包丁さま」「顔野菜」「蓑坊主」「白ん坊」「ヒサル」「朽縄さま」「ムシリ」「とわとわさん」「隙間さん」「人面犬」「のどかみさま」「アカマネ」「ぐにゃぐにゃおばさん」「トイレの花子」「大根さん」「口裂けヨン様」「えんべさん」「ヒギョウさま」「ミヤウチさま「おっぺけ様」「ヒザマ」「福鼠」「やまけらし様」ヤマノケ」「嫌われ虫」「こだまさん」「つくし鬼」「サンコーさん」「さにゃつき」「クロスマさん「ワニ喰いワシ」つちおばけ」「ヒデキ」「アガザル」「三四郎」「カバケ」「アトイさん」「釣れないんだね河童」「つむじさんトランペット小僧」「ゴスロリ天狗」「そうめんばばぁ」「トンカラトン」などである。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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