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宇宙が終わる2つのシナリオ「ビッグクランチ」と「ビッグリップ」とは

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Point

■宇宙終焉のシナリオとして、専門家は「ビッグクランチ」と「ビッグリップ」を仮定している

■「ビッグクランチ」とは、宇宙の膨張が収縮に反転して、無次元の特異点まで一気に縮んでいく現象

■「ビッグリップ」とは、ダークエネルギーの密度が自然の物理法則を越えることで、宇宙がバラバラに破裂する現象

並行宇宙の存在を示す5つの理論

現在の定説では、「宇宙はビッグバンによって始まった」といわれています。

およそ138億年前に巨大な爆発が起こり、高温高密の火の玉宇宙が誕生し、そこから膨張が起こって今に至るというものです。

しかし「始まりがあるなら終わりもあるだろう」と考えるのが妥当でしょう。専門家たちは、宇宙終焉に関する2つのシナリオについて言及しています。

1つは、宇宙が急速に収縮していく「ビッグ・クランチ(Big Crunch)」、そしてもう1つは、宇宙がバラバラに引き裂かれる「ビッグ・リップ(Big Rip)」です。

果たしてこの2つのシナリオは、本当に起こり得るものなのでしょうか。

宇宙の巻き戻し「ビッグ・クランチ」とは

ビッグクランチを一言で表すなら、ビッグバンの「逆バージョン」と言うことが出来ます。ビッグバンが膨張し伸び広がっていくものならば、ビッグクランチは収縮し縮んでいくものです。

宇宙全体に存在する質量(エネルギー)がある数値よりも大きくなると、自らの重力で、膨張から収縮に動きが反転します。そして宇宙は、存在する恒星や銀河のすべてを巻き込んで、時空もろとも無次元の特異点にまで収束するのです。

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もちろんその時点で地球も崩壊してしまうでしょうが、一方で、ビッグクランチは「宇宙の終わりではなく、新たな始まりである」と主張する研究者もいます。

つまり、ある特異点まで縮んだ後、またそこから新しいビッグバンが起こって宇宙が膨張を始めるのです。こうしてビッグバンとビッグクランチが交互に続くことで、宇宙は永遠に存在することができるというわけですね。

しかし、これほど劇的な宇宙の変化が起きるには膨大な時間がかかるので、ビッグクランチが起こるまでに人類が生きながらえているかどうかは分かりません。

宇宙の破裂「ビッグ・リップ」とは

現在、宇宙空間を占める物質は、原子・分子や恒星、天体などが5%、暗黒物質(ダークマター)が27%、そしてダークエネルギーが68%と言われています。

このダークエネルギーは、目には見えない仮説上のパワーのことで、宇宙の膨張を加速させている主原因であると定義されます。もしこのダークエネルギーの密度が時間の経過とともに高まっているとしたらどうでしょう。

いずれダークエネルギーの密度が、宇宙全体のバランスを保っている基礎的な力(自然の物理法則)を上回ってしまい、バラバラに破裂してしまう可能性があるのです。これが「ビッグリップ」であり、2003年に発表された新しい仮説となっています。

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ビッグリップが起こると、宇宙に存在する物質は素粒子レベルで散り散りになると考えられており、想像するだに恐ろしいものです。

しかし、ビッグリップが起こる可能性は低いとする専門家も多く、2018年の研究によれば、ビッグリップが起こるとしても1400億年は先のことだと言われています。

ビッグクランチにせよビッグリップにせよ、今生きている私達が立ち会うことはないでしょう。しかしその終わりを想像するだけで、宇宙の壮大なロマンに近づける気がしてしまうのが人間の性なのです。

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reference: youtubenikkei / written by くらのすけ