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史上最大のワニ・サルコスクスの生態!大きさ・噛む力は?

水辺の支配者と言えば、大きな口と鋭い牙を待つ爬虫類・ワニですよね。

ワニの仲間は世界の色んな水辺に生息していますが、その中でも最大級の大きさを誇るのが、アフリカやオーストラリアの川や沼に生息しているナイルワニとイリエワニです。

これらの種類は体長5メートル以上になる大型のワニですので、様々な動物はもちろん、時には人間をも獲物として襲うことがあります。

自分たちよりはるかに大きいこれらのワニに、万が一出会って襲われることがあったとしたら、逃げることは難しいと思われますので怖いですよね。

しかし、世界最大級と言われているこのワニたちよりも更に巨大なワニが、大昔の地球上で水辺に君臨し、恐竜たちと共に生息していました。

今回はその中でも最大級と言われているワニの一種、サルコスクスについてご紹介したいと思います。

 

サルコスクスとは

引用:https://www.realclearscience.com/

サルコスクスは白亜紀前期から中期(およそ1億2100万年~9300万年前)頃に生息していたと見られる大型のワニで、その名は肉を意味するギリシャ語の「サルコ」と、ワニを意味する「スースコ」という言葉に由来していると言われており、『肉を食らうワニ』という意味があります。

現生しているワニの仲間で最大種のイリエワニと比べても2倍ほどの大きさがあったと考えられており、白亜紀後期に北アメリカに生息していたとされるデイノスクスと並んで、地球史上最大のワニと言われています。

発見されている頭骨のサイズだけでも、170センチから180センチと、成人男性とほぼ同じくらいの大きさがありました。

体重は現在のアフリカゾウと同じくらいで、8トンから10トンぐらいあったと推測されています。

サルコスクスは卵生で寿命は50歳~60歳。

現生種のワニのように、生まれてから10年ほどの間に急速に成長を遂げ、一定の大きさに達した後も、年齢が上がるにつれどんどん巨大化していったと考えられています。

 

サルコスクスの分類

サルコスクスは、現在生息しているワニ類とはかなり遠縁になるフォリドサウルス科に分類されていて、系統別にみても原始的なグループに属していると言われています。

フォリドサウルス科のほとんどは、長くて細い口を持っていることが特徴と考えられていますが、現生しているガビアル科もよく似た細長い口を持っているため、サルコスクスはガビアル科の可能性もあると一部の研究者には言われています。

その一方で、若年時には細長いサルコスクスの口ですが、成長と同時に幅広くなっていくという研究結果も出ています。

フォリドサウルス科の種はサルコスクスが生息していたアフリカ以外にも、ヨーロッパや北アメリカなどでも化石が発見されていて、世界中に近縁種がいたと思われますが、現在ではすべてが絶滅したと

サルコスクスの鼻を含む口の長さは頭蓋骨の75%を占め、またその鼻の先には細かい感覚器官が集まっていて、水中で獲物を捕らえる際にはセンサーのような役割を果たしていたと言われており、他にも音を出したり、求愛行動に用いられていたかも知れないなどとも推測されています。

 

サルコスクスの大きさ


ワニなどの爬虫類は頭蓋骨と全身の長さに相関関係があることから、体長を測定する方法として、鼻の先端から頭蓋骨の長さを測り、そこからおおよその体の長さを推定することが出来ます。

頭骨以外の体や尾の部分など、完全な骨格が見つかっていないサルコスクスなどの爬虫類の体長を調べるには有効な方法とされ、それにより導き出された大きさは、およそ11メートルから12メートル。

体重は8トンと推定されています。

 

サルコスクスの食性と噛む力

引用:http://prehistoric-earth-a-natural-history.wikia.com/

サルコスクスは鋭い歯を100本以上持っていました。

上あごが下あごを覆い尽くすという恐竜とよく似た構造をしていて、獲物に噛みつくと外れないような仕組みになっていたと考えられています。

淡水域である河川や沼などに生息し、ガビアル科のワニと同じく、魚などを常食としていたと言われていますが、咬合力はティラノサウルスの6トンを上回る、8トンと推定されていて、その強力なあごの力で水中の魚以外にも多くの動物を獲物とする、まさに水辺の王者でした。

サルコスクスが生きていた時代には、多くの恐竜も同じ場所で生息していたため、その体の大きさと強力な咬合力を武器に、水辺に来る大型の草食恐竜をも獲物として捕食していたと思われます。

現生種のクロコダイル科のワニなどが行っている、水の中で捕らえた獲物をくわえて回転し、その肉を喰いちぎるという「デスロール」を行っていたとされていますが、一方では頭蓋骨の分析などから、細長い口であるサルコスクスは「デスロール」が出来なかったのではないかという研究者もいます。

背中は堅く頑丈で、装甲のようなうろこに覆われていたため、獲物を巡って、肉食恐竜と対等に渡り合える攻撃力に加えて、防御力も持っていたと考えられますが、ただその頑丈さゆえに体の柔軟性を奪われるという欠点もあったため、素早い動きなどは苦手だったのではないでしょうか。

 

サルコスクスの生息地

引用:http://harisno.blogspot.com/

サルコスクスが生きていた白亜紀前期、アフリカ大陸の北部には広い地域に渡り、河川や沼などが数多く存在していました。

その水辺環境に素早く適応して繁栄し、巨大化していったと思われるサルコスクスですが、主にアフリカ北部に生息していたと考えられているほか、南アメリカのブラジル辺りでも近縁種と思われる化石が発見されています。

この理由として、白亜紀の初期頃、アフリカ大陸と南アメリカ大陸はゴンドワナ大陸の一部として陸続きであったため、大陸分裂が始まる前からサルコスクスは2つの大陸にそれぞれ生息していたと思われます。

ブラジルでもその時代、アフリカと似たような環境が広がっていたと考えられるため、大陸分裂後も同じように適応し、進化していったと推測されています。

 

サルコスクスのライバル

サルコスクスが生息していたアフリカのサハラ砂漠には、同じ時代に数種類の肉食恐竜が生息していました。

その中でサルコスクスと同じく水辺に生息していたのが、史上最大の肉食恐竜と言われているスピノサウルスです。

「トゲを持つトカゲ」という意味を持つスピノサウルスは、発見後もなかなか詳細なデータが得られていませんでしたが、近年になって新たな化石の発見もあり、様々な研究結果が発表されています。

体長が15メートル、またはそれ以上と考えられており、現時点で発見されている肉食恐竜の中では史上最大と言われています。

最近の調査では、スピノサウルスは他の恐竜に比べて骨密度が高いことが分かっており、これは水中でも浮力に左右されることなく安定して動けることを目的とした、カバやペンギンなどと同じく半水生の特徴であることから、スピノサウルスはほとんどの時間を水の中で生活していたのではないかと考えられています。

後ろ足には水中を泳ぐために便利な水かきもついていたと言われていたり、また鼻の穴は突き出した口部分の上の方についており、水の中に細長いあごを入れたままでも呼吸が出来る仕組みになっていました。

口の先には細かい穴がいくつもあって、ワニと同じく水圧の微妙な変化を感じとることが出来るセンサーのような仕組みになっていたため、にごった水の中でも獲物の動きを正確に捕らえて、狩りを行っていたと考えられます。

主な獲物としていたのは、繁殖期に河川に集まって来るオンコプリスティスというノコギリエイの仲間で、実際にスピノサウルスの歯の穴にオンコプリスティスの背骨やくちばしのトゲが挟まっていた化石などが発見されています。

ただ季節的な干ばつにより、川の獲物が減少した時にはサルコスクスと獲物の奪い合いにあることも少なくなかったようです。

また獲物を求めて川辺から離れた別のエリアまで進出し、そこに生息している草食恐竜を捕食することもありました。

その場合はそこをテリトリーとしていた別の肉食恐竜、カルカロドントサウルスなどと獲物を巡って争うこともあったとされており、カルカロドントサウルスに背中の突起を噛みちぎられたスピノサウルスの化石も見つかっているということです。

しかしやがて、9500万年前から9400万年にかけて起こった海水面の上昇により、生息地であるアフリカ北部の川や沼が激減したため、主な獲物である魚類が減少し、それに伴ってスピノサウルスは絶滅したと言われています。

 

サルコスクスの化石

1946年以降、アフリカのニジェール北部で大型のワニのものと思われるいくつかの化石が発見されました。

当初は脊椎骨の一部や歯など、細かいものしか見つかっていなかったため、なかなか研究が進まない状況でしたが、その後もサハラ砂漠やニジェールなどで、様々な部位の化石や、頭蓋骨の一部などが発掘され続け、ついにはほぼ完全と言える1.8メートルの頭蓋骨や全身の約半分ほどの化石が発見されたことで、この巨大なワニの全体像が見えてきました。

 

ブラジルでも同じような巨大なワニの化石が見つかっており、当初はクロコダイル科の新種であると言われていましたが、様々な部位を細かく調べて調査した結果、サルコスクスの近縁種であることが発表されました。

大陸分裂前に生息していたサルコスクスの仲間が、南アメリカ大陸でも繁栄し、アフリカのサルコスクス同様、環境の変化に適応出来ず、同じころに絶滅したものと思われます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

口の大きさだけ見ても、大人ひとりがすっぽりと入るほどの巨大サイズだったということなので、サルコスクスが今の時代まで生き残っていたとしたら、出会ったが最後、人間なんてひとくちで丸のみされてしまいそうですね。

現在生息している最大級のワニでもかなり大きくて迫力があると思いますが、大昔の地球にはその2倍もある大きさのワニがいて、更には恐竜たちと縄張りや獲物を巡って対等に戦えるほどの強さを持っていたのですから驚きです。

地球上最強と言われていた様々な肉食恐竜たちでも、水辺ではワニに勝てなかったというのですから、まさに水辺の王者にふさわしい生き物と言えますね。

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