古代の海の覇者であっただろう、巨大な鮫メガロドン。このメガロドンの絶滅につながったのは新たな海の捕食者であるホオジロザメの台頭だったかもしれないとする説が出てきている。
最近の研究によれば、およそ260万年前に隕石衝突などで引き起こされたとみられる大規模な天変地異で海洋生物が大量に絶滅する事件が起きた。この時はメガロドンは生き延びることに成功したものの、一連の出来事は地球全体の気候と海洋生物の多様性に大きな変化を引き起こしたとみられている。
アメリカはサウスカロライナ州チャールストン大学の脊椎動物古生物学者であるRobert Boessenecker氏は、メガロドンの化石を研究した結果、興味深い発見があったとして次のように述べている。
研究チームによれば、小型のサメは自分より小さな餌を探し襲うという形で、自分より大きなライバルとなる生物との生存競争を勝ち抜いていると見られている。より遊泳能力と捕食能力に優れた個体が残っていった結果、鈍重で浅く暖かい海に生息していたメガロドンは絶滅してしまったのではないかとみられている。
「360~400万年前という短い間に、ホオジロザメが発生して世界中の海に広がり、メガロドンの生息域を凌駕してしまったのでは」とBoessenecker氏は語っている。
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Top 5 real megalodons caught on tape.
(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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