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世界の珍しい多肉植物23種まとめ

世界各地に1万5000種は分布しているとされる、多肉植物。自然に生息するものだけではなく、交配で作られたて一般に流通している種だけでも数千種類は存在すると言います。

小さな鉢にいれてわずかなスペースでも育てられることや、水をあげる頻度も少なくて済むことから近年は観賞用としても人気の高い多肉植物ですが、レアな品種・面白い品種としてはどのようなものがあるのでしょうか?珍しい多肉植物の品種を紹介していきます。

 

リトープス

リトープスは南アフリカやナミビアに自生する“生きた宝石”と呼ばれる玉形メセンです。個体変異が多く、正確な種数は判明していません。

一対の葉と茎が合体したような不思議な姿が特徴で、これは動物の食害から身を守るために石に擬態した結果、進化したものと考えられています。リトープスと言う名前も、ギリシャ語で石を示すLitosと、似るという意味のopsを組み合わせて作ったものです。

リトープスは雨季と乾季のある地域に自生しており、乾季には土に埋もれて休眠します。熱い葉の中に水を蓄えておくことで、乾燥したアフリカの砂地でも生きていくことができるのです。逆に湿った場所に長時間置いておくと腐ってしまうため、育てる場合には乾かし気味にする必要があります。

リトープスの頂部には模様の入った“窓”があり、ここから光を吸収します。レッドやグリーン、イエローと様々な色合いと模様があり、コレクション性の高さが特徴です。日本には明治時代に輸入され、曲玉と言う名前が付けられて愛好家の間で大切に育てられてきました。

 

リトープスの仲間:福来玉

福来玉は窓の部分にひび割れのような模様が入る、リトープスです。秋に白い花を咲かせます。赤みの強い“紅福来玉”や、茶色の“茶福来玉”などの種類があります。

このような白い花を咲かせるリトープスの仲間には、頂面は赤く色づき、褐色のラインが浮かび上がる琥珀玉や、頂面が平坦で浅い割れ目の入るカラスモンタナ・ティッシュツリー、赤みを帯びた褐色の網目模様が美しく、大輪の花を咲かせる巴里玉などの品種が存在します。

 

リトープスの仲間:レスリー・キンバリーフォーム

レスリー種に分類されるリトープスには様々な種類があり、大きく分けて6つのグループに分かれます。レスリー・キンバリーフォームは窓にある細かい模様が特徴で、キンバレーに自生することからこの名前が付けられました。

他にもレスリーの仲間には濃い桃褐色のレスリー・ルブロブロネアや、美しい緑色をしたレスリー・アルビニカなどの品種があります。

 

リトープスの仲間:紫李夫人

紫李夫人は“バッカス”とも呼ばれる全体が美しい紫色の品種で、特に上部の窓の部分が美しいリトープスです。品種の元となった李夫人と同様に立性タイプで、秋に白い可愛らしい花を咲かせます。

 

亀甲竜

亀甲竜は南アフリカ、メキシコに自生するヤマイモ科の塊根植物です。根元が肥大化するコーデックスと呼ばれる植物の一種で、亀の甲羅の上に葉が茂ったような独特の外見が特徴です。

自生しているものは砂礫に甲羅の部分が埋まっており、この姿から“象の足”“ホッテントットのパン”といった異名を持ちます。ホッテントットのパンと言うのは、アフリカの部族であるホッテントット族が亀甲竜の甲羅部分を煮て食用にする習慣があるところからついた名前で、割って中身を取り出して食べるのだと言います。

塊根がゴツゴツと荒々しい外見をしている割に細い茎にハートのような形の小さな葉がつき、黄緑色の小さな花を咲かせます。メキシコ原産のメキシコ亀甲竜という種もあり、甲羅の形がアフリカ原産のものと少し異なります。

 

亀甲竜以外のコーデックス:アデニア・スピノーサ

アデニア・スピノーサは南アフリカ原産のコーデックスの仲間で、自生地では塊茎が直径2mに達することもあると言います。成長は遅く、根茎から棘のある長い弦を出し、黄色の花を咲かせます。

近種にアデニア・グラウカがあり、こちらはサバンナに自生。春に茎の先から弦を伸ばして5枚に分かれた葉を多数つけ、秋には落葉します。

 

ドロステニア・ギガス

引用元:https://www.palmtalk.org/

ドロステニア・ギガスはインド洋のソコトラ島に分布する希少種で、自生している個体では高さ3m程にまで成長すると言います。家庭で育てる場合には寒さに弱いため、冬は室内に入れて気温15℃を保てるような環境に置く必要があります。

近種にドロステニア・フェチダがあり、こちらはアフリカからアラビアが原産。やはり寒さに弱いのですが、ギガスと違って小型種であるため、自生している個体でも30~40cm程度までしか成長しません。

 

アカオニカク

アカオニカクは、南アフリカ、ボツワナ、ナミビアに自生する植物で、ガガイモ科フェルニア属に分類されます。茎は太くゴツゴツしており、茎から直接5弁の肉厚の花を咲かせます。

葉がトゲトゲしていることからサボテンに似た印象を受けますが、棘座がないためサボテンの仲間には分類されず、葉の中に水を蓄えているため触ると柔らかいのが特徴です。

フェルニアと言う名前はこの種を発見したオランダの宣教師、ジャスティン・フェルミウスにちなんで付けられたもので、フェルミウスと書くところをフェルニアと誤って記載したことから、この名前が付いたとされます。

アカオニクの花は臭くありませんが、ハエの仲間が花粉を媒介するため、フェルニア属の植物の中には嫌なにおいを出す品種もあります。種類によってはハエが卵を産み付けるものもあるため、栽培時には注意が必要です。

アカオニカクの花は白と赤褐色の縞模様が目を惹くことから“縞馬”と呼ばれることもあり、他にもフェルニア属の仲間には斑点のついた花を咲かせる“蛾角”、“阿修羅”など様々な変わった名前を持つ種があります。

日本で育てる場合は湿度管理をきちんとしないと葉が蒸れて腐ってしまうことが多く、光量を必要としないことから室内での飼育が向いているとされます。アフリカでは非常食として食べられることもあるようです。

 

アルアウディア

引用元:https://worldofsucculents.com/

アルアウディアはマダガスカルの固有種で、樹木状の茎に長い棘を持ち、棘の根元から毎年新しい茎を出します。アルアウディア科にはプロケア、モンタグナッキ、アスケンデンス、コモサ、フンベルティ、ドゥモサの6種類が存在します。

アルアウディアは変わった和名を持つものが多く、プロケアは“二つの葉金棒”、コモサは“魔針地獄”とも呼ばれているのです。

乾燥地帯に生えていることから幹の中に蓄えた水分で身を守り、マダガスカルの乾季には葉が全て落ちて幹だけの姿になります。このような変わった姿をしている理由は、棘のような葉で威嚇をしているように見せることで動物の食害から身を守るためと考えられており、マダガスカルでは材木として使われることもあると言います。

 

アルアウディアの仲間:ディディエレア・マダガスカリエンシンス

引用元:https://https://botany.cz/

ディディエレアもアルアウディア同様にマダガスカルの固有種です。この種は銀灰色の幹に緑色の細長い葉と白い棘をつける珍種で、自生地では茎の直径が40cm、高さが6mにまで成長します。

アルアウディアに比べると棘が鋭利で、同じく食害から身を守るため、このような姿に進化したと考えられています。

 

プセウドリトス

引用元:http://isladelpescado.com/

プセウドリトスはアフリカ東部からアラビアにかけて7種類の自生が確認されている、ガガイモ科の植物です。まるで象の皮膚や爬虫類の肌のような独特の質感を持ちます。

プセウドリトスの原産地はソマリアで、アフリカの角と呼ばれる半島に分布しています。この一帯は乾燥地帯で最高気温が40℃まで上がるという地域で、プセウドリトスは厳しい環境の中で石に混ざって生えてくるのです。

プセウドリトスの語源はギリシア語で偽物と言う意味のpseudoと石と言う意味のlithosを組み合わせてつけられた名前で、リトープス同様に石に擬態することで動物から狙われないようにしていると考えられています。

ぶつぶつとした岩肌のような部分に直接小さな花を咲かせるのですが、その花からは肉の腐った匂いがしてハエをおびき寄せる効果があります。おびき寄せられたハエは花粉を運ぶのではなく、プセウドリトスの花に卵を産み付け、その卵から孵ったウジ虫が花の中に入り込んで、奥にある雄しべの花粉を体につけたまま移動して、雌しべに受粉させるという働きをするのです。

プセウドリトスは果実もつけますが、この果実も角のような実が本体から突き出るという奇妙な形をしています。

 

プセウドリトスの仲間:仏頭玉

引用元:http://isladelpescado.com/

仏頭玉はナミビア原産のガガイモ科の多肉植物で、プセウドリトスと似た外見をしていますが、花が頂生するという点で異なります。花は上の画像のような縞模様で、小さな星型のものが咲きます。

 

ブルゲリ

ブルゲリは南アフリカからナミビアにかけて自生するコノフィツム科の小型多肉植物です。コノフィツムの分類は難しく、少なくとも300種はあるとされますが、正確な種数は分かっていません。2枚の葉が合体して一つの玉のようになった姿が特徴的で、花も美しいところから観賞用としても人気です。

ブルゲリはナミビアの中でもナミブ砂漠の南のナマクアランドと言う比較的雨量に恵まれた地域に生息します。そのため乾季にはブルゲリを含むほとんどの植物が休眠して姿を見せず、夏の雨期のわずかな間に一斉に植物が地上に姿を見せて繁茂し、様々な花を咲かせると言います。

コノフィツムは球状の丸型、鞍柄、足袋型と葉の形態によって分類されていますが、その中でも最も美しく“生きる宝石”と呼ばれているのが、ブルゲリです。

ブルゲリは1967年にアブラハム・バーガーが自己所有の農場で発見し、発見者の名前にちなんで名づけられました。ブルゲリの葉のほとんどが窓の役割をしており、葉の部分を活用して光を集めて、効率的に光合成をおこないます。このような多肉植物を“ウィンドウプランツ”と呼び、半透明の美しい外見から多肉植物愛好家の中では高い人気を持ちます。

ブルゲリの頭頂部には2mm程度の割れ目があり、ここから花を咲かせます。時期によって色合いが変わり、休眠期の前には球体がしぼんでいき、徐々緑色から赤色に変化していきます。古い皮がシワシワの紙のようになって新しい葉を覆い、乾燥から身を守るのです。そして休眠期が終わるとまた成長を始めて、古い皮を脱皮して地表に姿を現します。

 

コノフィツムの仲間:ウルスプルンギアナム

ウルスプルンギアナムは、ケープ州原産の“玉彦”というコノフィツムを元にした植物で、玉彦よりも斑紋が大きく、色鮮やかなのが特徴です。

白みがかったベースに大きな透明の紋が入り、このコントラストが美しく出ているものほど人気があります。

 

コノフィツムの仲間:カミエスベルゲンシス

カミエスベルゲンシスは、ゴツゴツとした足袋型のコノフィツムです。盛んに分頭してドーム状に群生します。冬には美しいピンク色の花を咲かせ、京稚児という名で呼ばれることもあります。

 

アデニウム

アデニウムはアラビア半島、ナミビア、東アフリカなどに自生する大型のコーデックス(塊茎植物)です。基部が肥大化して美しい花を咲かせることから、花木としても愛されています。

アデニウムはバオバブの木などと同じように幹の下の部分に大量の水を貯える、タンク植物・ボトルツリーの仲間です。タンク植物の仲間は降水量のある雨期に幹に水分を貯え、乾季になると葉が全部落ちて中の水分で乾燥に耐えるという特性を持ちます。

アデニウムの属名は自生地のソトコラ島のアデンに由来しており、花が桃に似て美しく、小分けにして盆栽にしても見ごたえがあることから、観賞用としても流通しています。ただしアデニウムを含むキョウチクトウ科の植物は強い毒を持つものが多く、アデニウムの樹液も触るとかぶれることがあるため、取り扱いには注意が必要です。

 

アデニウムの仲間:シヴァの女王の玉櫛

シヴァの女王の玉櫛はマダガスカル原産のキョウチクトウ科の多肉植物です。茎には多くの棘があり、基部が肥大化して樹木状に成長していきます。自生地では高さ、幅ともに1mにまで育つことも多く、黄色の花をつけます。

変わった名前を持ちますが、何故アフリカの女王であったシヴァの名前が、マダガスカルの固有種につけられているのかは不明です。他にもコーデックスの仲間には、象牙の宮や恵比寿笑いと言った変わった名前を持つ品種が複数見られます。

 

サボテンの仲間の変わった品種

多肉植物の代表種であるサボテンは、メキシコを中心に南北アフリカ大陸に2000種以上が自生していると言います。サボテンは交配が盛んに行われており、大きく分けて団扇サボテン、柱サボテン、玉サボテンの3種が存在し、特に観賞用には玉サボテンの人気が高いとされます。そんなサボテン科の多肉植物の中から、ユニークな種を紹介していきます。

 

ゴジラ

ゴジラは、古くから愛されてきたアリオカルプス属のサボテンである亀甲牡丹の突然変異種です。アリオカルプス属のサボテンは、元々はメキシコが原産でしたが、現在では日本国内で実生、栽培された種が多く出回るようになりました。

ゴジラはその名の通り、怪獣のゴジラを連想させる質感と美しいピンク色の花を咲かせる姿から人気の高い種となっています。

 

紫太陽

紫太陽はメキシコ原産のサボテンで、美しい紫色という珍しい色彩を持つことから、エキノセレウス属に分類される50前後の種の中で最も高い人気を持ちます。

紫の棘の濃淡はは1年で1段ずつ色が濃くなっていき、年々違ったグラデーションを楽しむことができます。春には花を咲かせ、日に当てることでいっそう棘の色が鮮やかに出ます。

 

白鶏冠

白鶏冠は扁平な団扇状の茎を持つサボテンの一種で、アウストロキリンドロオプンチア属に分類されます。サボテンの中でも最もユニークな姿を持つ珍種として知られますが、栽培は比較的容易で、日当たりと風通しの良い場所さえ確保できれば挿し芽などで簡単に増やすことができると言います。

 

竜神木綴化

竜神木綴化は、柱サボテンとして普及している竜神木の綴化種(成長過程で異変を起こし、垂直ではなく線上に横に広がって成長していくようになった種)で、その奇異な姿から、何故かイタリアで格別に人気があると言われています。

綴化種は花をつけないことが多く、本種も花は咲きません。カイガラムシが付きやすいため、栽培時には注意が必要です。

 

鶯鳳玉錦

鶯鳳玉錦は、5角形の姿を持つアストロフィツム属のサボテンである鶯鳳玉の班入の品種です。斑がハッキリと現れているものほど美しいとされます。

鶯鳳玉は品種が多く、他にも四角い形をした四角鶯鳳玉や白点の無い碧瑠璃鶯鳳玉などがあり、変異種や交配種も盛んに生み出されています。

 

まとめ

雑貨店や町の花屋にも流通しているようなメジャーなサボテンやベンケイソウの仲間から、一部の愛好家の間でしかやり取りがされないような、変わり種の品種まで存在する多肉植物。

趣味で交配に挑戦する人も多く、今後も様々な変異種や新種が誕生することが予想されます。温度管理と与える水の量にさえ注意すれば、多忙でも育てられる品種が多いので、動物を飼いたいけれど家を留守にすることが多いという方はレアな多肉植物の栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。姿だけではなく変わった名前のものも多いため、名前で育てる品種を選ぶのも面白いですよ。

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