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ナスカの地上絵に「現地にいないはずの鳥」が描かれていることが判明! 日本の鳥類学者が特定

Credit:depositphotos

Point

■北海道大学が「ナスカの地上絵」に描かれている3点の鳥類の具体的な種類の特定に成功

■特定された「ペリカン」と「カギハシハチドリ」はいずれもナスカ現地には生息していない鳥である

■外来の鳥を地上絵のモチーフにした何らかの目的があると考えられ、今後の研究にも応用が期待されている

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ナスカの地上絵」に描かれている3点の鳥類が特定された。

分析を行なったのは北海道大学総合博物館研究チームで、鳥類の形態学にもとづいた地上絵の詳細な研究は世界でも初めてとのことだ。

その結果、特定された鳥はペリカンとハチドリの仲間であることが判明しており、いずれもナスカ付近には生息していないという。

外来の鳥を描くには何らかの目的があると考えられるため、今後の研究への応用も期待されている。

研究の詳細は、6月20日付けで「Journal of Archeological Science」に掲載された。

Identifying the bird figures of the Nasca pampas: An ornithological perspective
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2352409X18307430?via%3Dihub

何目的で描かれた?

「ナスカの地上絵」は、南米ペルーの南部海岸から内陸に約50kmかけて広がっている砂漠台地の上に位置する。直線や図形を用いた多種多様の動植物が描かれており、1994年にはユネスコの世界遺産にも登録された。

制作年代はおよそ2500年〜1300年前であるとされているが、謎の多い場所でもある。例えば、地上絵が一体何の目的で描かれたのかは現在も分かっていない。

当時は文字の文化がなかったため、地上絵制作の理由や目的が記録されることはなかったのだ。

Credit:pixabay

専門家によって推測されている説はいくつかある。

天文暦として機能していたというもの、農耕儀礼に使われていたというもの、さらに宇宙人との交信に用いられていたというものまである。

真実は藪の中だが、地球上で最もミステリアスな場所の一つであることは確かだ。

モチーフは現地に生息していない鳥だった

数ある地上絵の中で、最も多く描かれているのが鳥類だ。

研究チームは計16点存在する鳥類の絵を、くちばしや足指、尾羽など鳥類学的な形態論に基づいた分析を行なった。

その結果、16点の内3点の種類特定に成功し、2点はペリカン類、1点がカギハシハチドリ類であることが確認された。

Credit:hokudai
Credit:hokudai

ところがこれらの鳥は、ナスカの現地周辺にはまったく生息していない。ペリカン類はナスカの砂漠台地からおよそ50km離れた海岸部に、カギハシハチドリ類はアンデス山脈の北側にあるアマゾニア地域に生息している。

いずれもナスカ現地からはかけ離れた場所だ。

研究主任の江田真毅准教授は「現地に生息するアンデスコンドルやキバシヒメバト,フタオハチドリなどではなく、外来の鳥類をモチーフにした背景には何らかの目的があると考えられる」と話している。

また先行研究により「コンドル」や「フラミンゴ」と特定されていた地上絵は、今回の調査で、形態的に一致が見られず間違った分類であることも判明したようだ。

ナスカ周辺の民話には、「海鳥が海から運んだ水を山に落とし、水が川を流れてナスカ台地に至る」というものがある。北大総合博物館の江田真毅准教授は「海鳥のペリカンを描いたのは、雨乞いが目的だった可能性があるのではないか」と推測している。

 

果たして当時の人々は、なぜ遠い場所の鳥を描いたのだろうか。民話や神話に由来したものなのか、昔は生息していたのか、誰かがナスカに鳥を持ってきたのか…謎は深まるばかりだ。

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reference: inversehokudaiyomiuri written by くらのすけ

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