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テクノロジーの進歩は「文明崩壊」のリスクと表裏一体であるという研究

Point
■「文明の崩壊」は、環境問題や社会的不和などといった因子の積み重なりにより、文明の対処能力が追いつかなくなることで起こる
■滅亡のきっかけとなる因子は、文明が発達するほど増加する傾向にあるが、テクノロジーの発達により対処能力も向上しているため、平和を保つことが可能となる
■テクノロジーの進歩は文明崩壊のリスクと表裏一体であり、たとえば原子爆弾には地球環境をも崩壊させてしまう危険性がある

「文明」の崩壊は、積み重なったいくつもの因子の山が、その文明の対処能力の範疇を越え出たときに起こります。ケンブリッジ大学のルーク・ケンプ氏によると、文明衰退を促進する主な因子が4つあるとのことです。

文明を崩壊に導く主な「4つ」の因子

1つは、大規模な「気候変動」であり、それにより農業に支障が出て、作物が育たなくなり、飢餓や土地の砂漠化の原因となります。ローマ帝国やマヤ文明は、干ばつや突然の気候変動が滅亡の一因となりました。

2つ目は「社会的な不平等」であり、貧富の差や権力の濫用などがこれに当たります。こうした要因は、文明内に社会的な不和を起こし、秩序を乱してしまいます。

3つ目は「社会体制の複雑化」であり、文明内に起こる多様な問題を解決するために、社会は政治的な組織をいくつも設けて複雑化していきます。しかし、組織の複雑化は返って文明に混乱を招く一因にもなるのです。

4つ目は「外部からの衝撃」であり、他文明との戦争や伝染病による大量死、自然災害などもその1つです。例えば、アステカ文明はスペインの侵略によって滅ぼされ、また、アメリカ大陸のインディアンたちも、ヨーロッパから流入した伝染病によって大幅に人口を減らしています。

これらの因子は、紀元前3000年頃〜紀元後1000年頃の間に、勃興し滅亡していった文明の統計データをもとに導き出されました。また、「文明国」の定義は曖昧で明確ではないため、ケンプ氏は「農耕文化と複数の都市、それから軍事力と政治体制があった社会」として定義しています。

こうした要因の他にも、過度の森林伐採や水源の汚染といった「生態学的変化」などが挙げられるように、様々な因子の重複が文明を内側から蝕んでいくのです。

文明崩壊を回避する手段とは?

さらに、こうした因子は文明が発達するにつれて増加傾向にあり、論理的に考えると、現代は高い文明崩壊のリスクにさらされているといえます。しかし、ケンプ氏には「現代には文明崩壊を回避することのできる手段がある」と指摘します。それが、「テクノロジーの進歩」と「文明の国際化」です。

テクノロジーの発展により、環境問題や気候変動に対する打開策が得られます。排気ガスの削減や、電力で走る自動車などもその1つでしょう。また、現代は文明同士が相互依存して協力しあうグローバルな社会になっています。例えば、各文明国が、輸出品を多様化させ、貿易相手を増やすことで、安定した経済的促進を保つことができるのです。

しかし、ケンプ氏は「テクノロジーの進歩が、逆に文明崩壊を引き起こす罠にもなりかねない」と語ります。その代表例が「原子爆弾」です。過去にも二度悲劇が起きましたが、この先、より大きな規模で原子爆弾が使用されれば、文明どころか地球環境そのものが崩壊し、回復不能なまでのダメージを負ってしまいます。

幸い、現代人には「過去の失敗から学ぶ知恵」があり、進歩のトラップにかからないよう自らをコントロールすることができます。ケンプ氏は、科学技術の進歩が、環境や社会問題の解決といった良い方向に用いられることを望んでいます。

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reference: bbc / written & text by くらのすけ