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アメリカで話題の「こんまり」式片付けテクニック! 心理学的メリットも

Credit: Netflix

現在、アメリカで片付けのプロとして人気を博している「こんまり」こと、近藤麻理恵さん。自身の片付けメソッドを紹介した著書『人生がときめく片づけの魔法』は、日本だけでなく、全米のベストセラーとなるほどの人気です。

そして今年の1月から、Netflixにて「こんまり」が片付けのお手伝いに出向くというリアリティ番組まで始まっているのです。

こんまりメソッドとは

「こんまりメソッド」には、大きく分けて4つの特徴があります。

1つ目: 片付けは少しずつではなく、家全体を一気にやってしまうこと

2つ目: 片付けは、場所を決めるのではなく、カテゴリー分けをすること

3つ目: 片付け前に、物をすべてカテゴリー別にまとめて、そこからまず、いらないものを捨てること

4つ目: そしてもっとも大事なのは、「あなたが『ときめく(spark joy)』ものだけを残すこと

「こんまり」は、片付けの細かいテクニックよりも、「物に対する心」を重要視します。取捨選択をする際、物のひとつひとつに「ときめくか」どうか自問する必要があるため、時間はとてもかかるでしょう。しかし、自分の素直な感情を知ることで、正しい断捨離ができ、また、片付けのモチベーションも自然と上がるのです。

こうした、物の内に心を見るといういかにも日本的な考えも、アメリカ人を魅了した理由のひとつとなっているのです。

こんまりメソッドの心理学的メリット

さらに、「こんまりメソッド」は、心理学的に見てもメリットがあります。物をカテゴリー別に整頓していれば、どこに何が収納されているか一目瞭然なため、探すときのストレスもありません。さらに、キレイな空間で作業をすると、思考力と能率が向上することも分かっています。スペインにあるナバーラ大学の研究では、散らかった部屋でインプット作業をすると、記憶の質が大幅に落ちることが判明しました。

また、時間のかかる片付けを最後までやり遂げることで、「自己効力感」を高めることもできるのです。「自己効力感」とは、自分に仕事をこなす力があることや自立心を感じることのできる能力。この能力が高い学生は、学校での成績もアップし、さらには、「PTSD(Post Traumatic Stress Disorder)」といったトラウマ症状まで軽減されることが証明されています。

しかし、時間と労力のかかる「こんまりメソッド」が、心理的に悪影響を及ぼすこともあります。というのも、タスクを最後まで完遂することができなかった人は、その後に続く作業能率や質も落ちてしまうのです。

そして、もっとも特徴的な「物に心を見る」ことも人によっては逆効果になります。もともと無機質な物に人格を持たせるような行為は、心理的にセンチメンタルになりやすく、愛着が湧いて、逆に捨てられないという結果につながってしまうのです。

いくつか問題点もあるかもしれませんが、「こんまりメソッド」を実践してみる価値は大いにあるでしょう。こうした心身ともに負担のかかるタスクをやり遂げることができれば、心理的にも大きな自信になり、別のタスクでも質の高い作業をすることができるのです。

 

今、世界中を魅了する「こんまり」さん。自身の片付けテクに多大な精神力が必要なことが分かっているからこそ、「ときめき」という心を大事にしているのでしょうね。

自分の性格は「小さな成功体験」で変えられる

reference: theconversation / written & text by くらのすけ