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おつかれオポチュニティ。ついにNASAが公式に任務終了を発表

Credit: NASA
Point
■休眠状態に陥っていた火星探査機オポチュニティについて、NASAが公式にミッション終了を発表
■オポチュニティは15年以上にわたって火星のデータを地球に送り続け、火星に関する新たな発見に大きく貢献してきた
■NASAは2020年に、新たな探査機を火星に送り込むことを計画している

オポ、お前がんばったよ…。

およそ15年の長きにわたって火星を走り続けた探査機「オポチュニティ」が正式に引退したことを、NASAが宣言しています。かつて火星に水が存在していたことを発見するなど、偉大な功績を残してきた彼の仕事がついに終わりの時を迎えたのです。

絶大な人気を誇った火星探査機

昨年夏に、火星に吹き荒れる前代未聞の大嵐の直撃をくらい、その動力源である太陽光を失ってしまっていたオポチュニティは長らく休眠状態に陥っていました。NASAは「カウントダウン」を設けてその復活が待ち望んでいましたが、残念ながらそのシステムが復旧することはありませんでした。

当初オポチュニティに予定されていた任務期間は「90日間」でしたが、結局彼は「5,000火星日(地球の1日より約39分長い)」働き続け、28マイル(約45キロメートル)もの距離を走ったこととなります。

Credit: NASA/JPL-Caltech / 働き屋のオポさん。胸が痛みます

オポチュニティが通信不能になった際には、10,000人以上の熱烈なファンから、応援のポストカードが送られました。その中には、「目覚めてくれ!」「あなたの活動が見られなくて寂しい」といったようなメッセージが寄せられていました。オポチュニティの操作に携わった科学者たちでさえも、オポチュニティを単なる機械ではなく人、つまり「相棒」のように感じていたといいます。

2005年には砂丘に車輪をとられ、5週間以上にわたって身動きがとれない状況に陥ったこともありました。また、2007年には昨年と同様の大嵐を乗り切ることに成功しています。しかし、そんなたくましい彼にもついに「限界」がきてしまったようです。

2020年には「後継者」が送り込まれる

オポチュニティに対しては、835以上にわたる回復のための命令が送られました。中にはオポチュニティを再起動させるような、最終手段ともとれるプログラムも含まれていましたが、結局オポチュニティが応答することはありませんでした。

今週おこなわれたミーティングは、いわばオポチュニティの「葬式」であり、研究者の中には涙を浮かべる者もあったといいます。その涙は、オポチュニティの死に対してだけでなく、15年にわたって活動を共にしてきたチームとの決別に向けられたものでもあるのです。

現在火星で活動している探査機は、2012年に着陸に成功した「キュリオシティ」のみですが、NASAは2020年に新たな探査機を火星に送り込むことを計画しています。

オポチュニティは、彼が最後に地球に対して応答を返した地点であるエンデバー・クレーターのふちで静かに眠っていることでしょう。この先どのような宇宙開発がおこなわれるのかは分かりませんが、オポチュニティといったモニュメントは、人類が火星に到達した証として、そこで輝きを放ち続けるでしょう。

 

オポチュニティよ、安らかに眠れ…

 

reference: sciencealert / written by なかしー