都市伝説・考察・陰謀・不思議・オカルト

【朝or夜】運動に最適なのはドッチ?2つの研究が矛盾した結論を発表

Credit: pixabay

Point

■一日のどのタイミングで運動するのがベストなのか?といった問いに対して、2つの研究が矛盾する見解を発表

■どちらの実験にもマウスが用いられており、研究者らは結果をそのまま人間に当てはめられないことも認めている

■研究では人間の「朝型・夜型」といった性質も考慮されていない

人生において「タイミング」とは非常に重要なものだ。タイミングはときに明暗を分ける。本気で好きになった人がすでに婚約済みであれば、出会ったタイミングを恨むしかないのだ。

恋愛はさておき、こと「運動」に関してはどうだろう?実はここでもタイミングは非常に重要であり、1日のどのタイミングで運動をするかによって、まったく効果が異なると言われている。

それでは、私たちはどのタイミングで運動をするのがベストなのだろうか?これに関して2つの研究が機関誌「Cell Metabolism」にて発表された。しかし大きな問題は、2つの研究が「運動に最適な時間」について異なる見解を示しているといった点だ。

Physiological and Molecular Dissection of Daily Variance in Exercise Capacity

https://www.cell.com/cell-metabolism/fulltext/S1550-4131(19)30141-X

Time of Exercise Specifies the Impact on Muscle Metabolic Pathways and Systemic Energy Homeostasis

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1550413119301834?via%3Dihub

「夕方の運動」後に高いレベルの「ZMP」を検出

Credit: pixabay

両方の研究ともにマウスを使用しており、トレッドミルによってマウスに対して運動を促した。げっ歯類は夜行性であるため、「マウスの夕方」と「人間の夕方」は異なることに留意しながら実験は実施された。

1つ目の研究では、マウスに1日の中の異なるタイミングで、ペースを変化させながらトレッドミルを走らせた結果、運動効率が最も高かったのが「夕方」であることが判明した。

研究者らは、夕方の運動後のマウスの中に、高いレベルの「ZMP」と呼ばれる分子を検出しており、これがマウスの夕方における運動能力を高めていたことが考えられる。ZMPは、アスリートがドーピングに用いることもある「アカデシン」と呼ばれる化合物の内生的な類似物としても知られているものだ。

「遅めの朝」の運動で炭水化物を効率的に消化

Credit: pixabay

しかし、2つ目の研究がこの結論に待ったをかける。こちらの研究でも1日24時間の中の時間帯によって、代謝の働きは異なるのかが調査されたが、結論は1つ目の研究とまったく違うものとなった。

研究者らが導き出した運動に最適な時間は「朝」であり、そのタイミングで最も細胞内に酸素が存在しており、体を効率的に活気づけることができるというのだ。

また、特に私たちの体は「遅めの朝」の運動によって、炭水化物やケトンがよく消費され、脂質やアミノ酸もこの時間帯であればより効率的に分解することができるとのことだ。

こうして見事に結論が分かれた両研究であるが、研究者はマウスを使った実験に限界があることも認めている。たとえば人間では人によって「朝型」と「夜型」といったパターンがみられるが、この違いが「運動に最適な時間」に影響を与えることは想像に難くない。

結局のところ、どちらの研究にも信憑性がある以上「どちらも試してみる」のがベストであるとしか言いようがない。そして自分に合った運動方法や時間帯を見つけることが、真の健康体へと近づく秘訣なのだろう。

 

reference: bigthink / written by なかしー