都市伝説・オカルト

【昭和の珍事件】ツッパリ小学生が車を盗み大暴走!





昨年のこと、テレビドラマ『今日から俺は!!』の主題歌として「男の勲章」が使用され、この歌を知らなかった10代、20代から広く支持されたことは記憶に新しい。またこの歌のオリジナルを島大輔が歌っていたことを知っている40代以上の世代はなおさらのこと、リバイバルによるスマッシュヒットを大いに喜んだ。

昭和の時代といえば、リーゼント、細工した学ラン、そして暴走族がはびこった時代だった。

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この事件は1973年(昭和48年)9月5日に毎日新聞に記事として掲載された。小学4年生がハンドル「百キロ出し走り回る」という、なんとも興味を惹かれる文章が掲載されている。

新聞によると、9月4日、東京都江戸川区の路上でフラフラと危険運転を行う自動車が目撃されたという。車は運転中にいろんな場所へぶつけたのか、あちこちの箇所が凸凹に……そして、遂に江戸川区内の袋小路で右往左往しているところを近所の人に見つけられたのである。

「おい!危ないじゃないか!」




住民が運転席に怒鳴り込んだところ、なんと小学生とおぼしき少年が二人、チョコンと運転席と助手席に座っていた……。実はこの二人、新宿区の児童相談所に窃盗の罪で保護されていた当時10歳および9歳の少年で、彼らは4日の朝、保護されていた児童相談所の生活が突然嫌になり、「家に帰ろう」と相談所を抜け出したというのだ。

その後、彼らは実家のあった東京都葛飾区を目指して、電車に乗ろうとしたが、一銭も持っていなかったため、近くのボウリング場へ行き、ロッカーから現金と腕時計を盗み出し換金。この金でカレーライスを食べ、ゲームセンターで楽しんだ後、道端で車のキーがつけっぱなしにしてあった自動車を見つけたという。

当然、彼らは当然運転免許は持てる年齢でもなく、さらにそれまで一度も運転したこともなかったが、「よく父親の運転を見ていたので運転の仕方は知っている」と勘を頼りに葛飾区を目指すことにしたという。




しかし、言うまでもなく、小学生に都心の路上運転はハードルがは高すぎたのだろう。最終的に途中で車をコントロール出来なくなってしまい、結果、児童相談所へ舞い戻ることとなったのだ。

なお、ちなみに新聞が煽情的に付けた記事タイトルの『百キロ』というのは、速度ではなく、自動車を盗んでから捕まるまでの距離のことらしい。しかし、都内で100キロ走るとなると、新宿~江戸川を2往復しても足りないことから、このタイトルも信憑性が極めて薄そうだ。

今からわずか45年前の話だったが、これは実際に東京の中央で発生した「ツッパリ小学生暴走族」が巻き起こした恐ろしいながらも、ほんの少しニヤけてしまいそうな昭和の実話である。

(穂積昭雪 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)

画像©Joshua_Willson PIXABAY