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『正統竹内文書』と「カゴメ唄」の暗号

竹内家に伝わる『正統竹内文書』

まず、初めての読者にお断りしておくと、筆者は武内宿禰 の子孫であり、現在は第73世武内宿禰を名乗っている。

そしてわが竹内家には、超古代文献とされる『正統竹内文書』が受け継がれている。ただし、あくまでも口伝であって、文書化されているわけではない。

筆者は武内宿禰の後継者として、幼いころからこれらの「口伝」を徹底的に叩きこまれてきた。本稿ではそうした秘密の一部を明かしていきたいと思う。

なお『正統竹内文書』のルーツは、『古事記』編纂の際に用いられた失われた歴史書『帝皇日嗣』にあるとされる。その意味で『正統竹内文書』は、『古事記』以前の日本最古の歴史書ということもできる。

 

『正統竹内文書』は、口伝とはいえきわめて多岐にわたっている。しかもそれぞれの内容は初伝・中伝・上伝・皆伝・総伝・奥伝・秘伝・極秘伝とそれぞれの階梯に分類されており、このうち奥伝・秘伝・極秘伝は他言無用で竹内家の人間だけに伝えられるものである。

それからもうひとつ、これらのほかに「雑口伝」というものもある。これは祭事のあとの直会(宴会)の席などでにぎやかし的に語られながら、伝承されてきたものだ。歴代の武内宿禰が「本当かどうか疑わしいが、伝承されているからそのまま伝えている」というもので、内容的には眉唾物ものかもしれない。ちなみにこれも、初伝からある。

それだけに、かなりおもしろい。だからこそ積極的に語られ、伝えられてきたわけだ。内容も日本中心ではなく、世界的な歴史物語になっている。

 

「カゴメ唄」の秘密

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江戸時代の黄表紙に描かれた、「かごめかごめ」をして遊ぶ子供たちの絵。

 

さて──本題に入ろう。

「かごめかごめ/かごのなかのとりは/いついつでやる/よあけのばんに/つるとかめがすべった/うしろのしょうめんだあれ」

読者もご存じであろう、童唄「カゴメ唄」である。本誌でも過去に何度か記事になっているようだが、確かにこの歌には謎が多い。

まず、由来がよくわからない。

日本各地に伝わる歌だが、地域によって微妙に歌詞が違っている。いや、それ以前に、ほとんど意味不明の歌詞の羅列といっていい。

 

かごめ=籠目とは何か?

鳥とはどんな鳥なのか?

籠の中の鳥は、いつ何のために出やるのか?

夜明けの晩とはいつなのか?

鶴と亀がすべり、後ろの正面とはだれのことなのか?

 

読めば読むほど、謎だらけに思えてくる。

だが──。わが『正統竹内文書』(口伝)には、その秘密がしっかりと明かされている。

 

そもそもこの歌について最大の誤解は、市井における庶民の子供の遊び歌ではない、ということだ。はっきりいえば、天皇家で生まれた遊び歌が、いつしか市井に降りてきたのである。

では、天皇家の遊びにおいて、後ろの正面を当てる意味とは何なのか?

この歌の肝は、後ろの正面にだれがいるのか、そこにいる人の気配を霊的に感じとることができるのか、という点にある。童唄「カゴメ唄」は、遊びを通してその力を引きだすための秘儀だからである。

ともあれ、歌詞に秘められた言霊(ことだま)と音霊(おとだま)をなぞってみよう。

まず「かごめかごめ」だが、これは竹で作られている籠のことである。

竹という植物は霊性が高く、しかも成長が早い。歌詞にはないが、その籠を持っているのは武内宿禰である。竹は天皇家にとっても特別な植物であり、その竹の霊性を操る力を備えているのが、武(竹)内宿禰なのである。

では、「籠の中の鳥」とは何か? いうまでもない。天皇だ。しかもここではまだ生まれたばかりの皇子、のちの第15代応神天皇のことである。つまり武内宿禰は、応神天皇が籠の中から出やる(巣立つ)のを楽しみに待っているのである。「夜明けの晩に」というのは、早朝、日嗣の皇子(皇太子)が日を拝み、月に祈る神事を意味している。

ちなみに、武内宿禰も毎朝同じように日と月に祈る。これを天照拝と月夜見拝という。総称して日月神事だ。

日月は日嗣 に通じるものである。夜明けにも意味がある。というのも夜明けには、太陽と月が同時に見える日があるからである。

「鶴と亀がすべった」は、まず鶴と亀で、鶴亀(つるぎ)=剣を意味する。その結果、世界を統べるのである。

つまりこれは、剣璽渡御之儀によって天皇が即位することを指している。

「うしろの正面だあれ?」は、これを当てることができれば、親王になれるということを示唆するものだ。親王というのは天皇になる資格のある皇子のことで、これが正式な制度となるのは大宝律令以降のことだ。歌ができた当時は皇子だった。

 

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福岡県福岡市の香椎の宮にある武内宿禰の像。腕に抱いているのは、まだ幼い応神天皇である。この像にこそ「カゴメ唄」の秘密が隠されているのだ(写真=武内睦泰)。

 

最初に書いたようにこのあそび歌は、人の気配を正確に感じとることができるのか、遊びを通して、その力を引きだすための秘儀である。それは幼きころから、天皇になるための資格を確認するための儀式でもあった。このように童唄「カゴメ唄」は、天皇家が発祥である。それがいつしか民間に降りたわけである。

ただし、現在の天皇家では行われていない。口伝によれば、平家とともに水中に消えた第81代安徳天皇までである。

なお、籠目紋自体は武内宿禰以前からあり、「行って帰ってくる」という意味がある。神代文字にも残っている。

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(「ムー」2019年3月号より抜粋)